分離してしまった元種をどうするか

元種として冷蔵庫で待てるのは2日とお教室で教わったが、バジルで起こした元種を使わずに放置してしまった。多分4日ほど。 上から1/4ほどにクリアな液体が上がってきていて明らかに分離していた。

 

劣化した元種に対しては

①潔く捨てる

②破棄も想定しながら実験的に使う

③膨らまなくて良いパン生地に使う

④活躍を強く信じて使う 

を思いついた。

他にも、継ぎ足して蘇らせることも可能かもしれない、いつもホシノの残りでスコーンを作るようにお菓子に使うこともできるかもしれないと思ったが、時に必要なのは朝ごはん用のパンだった、

 

臭いをかいでみると問題なさそう。思いっきりビンの中でかき混ぜたら見た目は2日前の姿に戻った。もしかしたらこれは④でいけるのか?との思いがよぎる。

もともとはベランダの消費に困っているバジルと水道水。そんなに悩むものではない。①を選択してディスポーザーの中で攪拌しても、残っている液種に小麦粉を注げば数日後には新たに元気な元種ができる。

 

しかし、ミニ泡だて器のおかげで見た目の劣化が影を潜めたので、①は却下。

ピザ生地かグリッシーニなら発酵力が弱くても問題ないだろうと使うことにした。バターも砂糖も入れないので材料的にも②と③対応した感じだ。

 

最強力をを25%ほど使ったので捏ねた時の弾力?はある。粉の力にふくらみを助けてもらうつもりだったのか。この時点では酵母の働き具合はわからない。5時間ほど放置して外出した。

外出中にグリッシーニとフォカッチャを食べてしまったせいで帰宅したらピザを作る気は失せていた。

そこで④に戻って丸パン成形にした。酵母の状態を考えずに、材料に色々混ぜていないから発酵しやすいのではないかと勝手な期待を込めて。

 

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枝豆とブルーチーズをのせて焼いた。

 

 

結果

 

焼きたては美味しい。大きめに成形した割には小ぶりの仕上がり。ある程度膨らんだが、元種の元気はピークを等に過ぎた感はある。25分のベンチタイム中に大きさにあまり変化はなかった。

半日後は生地の重さが気になった。特に底の部分がずっしり。焼き直して食べたが、家族には無理に勧めなかった。

 

もともとこれは②を選択した結果だった思えばリターンありだったと思う。10年前だったら、やはり手作りは美味しい、と喜んで食べていたかもしれない。

 

しかし、無理に分離した元種を使う必要はなかったと思う。ドライイーストという至極便利なものがあり、発酵時間も少なくて済む。

 

自家製天然酵母は面白いし、食感も香りもドライイーストにはないものがある。だからこそ、一番いい状態の酵母が使える時に活躍させればいいのだと思った。