9月になり酵母再び&9月に思い出す事出せない事

夏の間は何度か自家製天然酵母をダメにしてしまった。

気温が高すぎる事より、中種を長時間放置してしまう事が原因だった。

 

インスタントドライイーストで作るパンは手軽だしそれなりに美味しいのだが、気ぜわしく、何かとストレスが多かった数か月が終わったので、酵母づくりを再開して楽しむことにした。

 

まずレーズンを起こし、それからドライのアプリコットを起こしてみた。

レーズンエキスを数滴入れたせいか3日ほどで激しく泡立ち、4日目に冷蔵庫へ移動させた。期待していたアプリコットの良い香りではなく、何となく熱帯雨林で育つ果物のような臭いが漂ったが、中種にしたらその匂いは消え、パンにしたら全く気にならず、発酵が早くてホッとした。

f:id:OPE:20210905155748j:image
f:id:OPE:20210905155754j:image

 

全粒粉のカンパーニュ。軽くトーストしてグリュイエールチーズとハムをのせるのが好きだ。

妹がルバーブのジャムを作ってくれたので、クリームチーズと共にたっぷりのせるのも美味しい。今年は去年に引き続きルバーブが不作だったらしい。

 

そういえば、山形の枝豆も去年は不作だったらしく、毎年のように上司が故郷から朝穫り朝茹でのだだちゃ豆を取り寄せて配ってくれるが去年は無かった。今年はまた美味しい枝豆を頂き大切に頂いた。豆の味が濃くてしかもパツンパツンにはっている。東京でちょっと奮発して買っても美味しい枝豆ではあるが、こんなにフレッシュ感があふれているものには出会えない。毎年、「来年こそは自分で取り寄せよう」と思うのだが憶えていたことが無い…

 

f:id:OPE:20210905155751j:image
f:id:OPE:20210905155802j:image

防災の日のopeちゃん。リュックにしがみついているが、いざという時に犬も避難できる所はあるのだろうか。

 

こちらはとてもよく憶えている事。

もう10年以上前の9月1日防災の日、長男は初めて日本の小学校へ登校した。事前に持ち物リストを渡されていたので防災頭巾を買って持たせたが、かぶり方を教えていなかった。

防災訓練を終え、保護者に引き渡して帰宅との事だったので学校に迎えに行くと、彼はなんとも気まずそうな顔をしていた。

防災頭巾をかぶるように指示された時、とっさに防災頭巾を頭にのせたらしい、袋から出さずに。そして、みんながハンカチを取り出して口にあてているのを見たが、自分は持っておらず、どうにもできなかったらしい。

先生から、今後はハンカチとティッシュを必ず持ち歩くように言われ、驚きと恥ずかしさで居心地が悪かったらしい。アメリカでは学年の初めにペーパータオルやティッシュペーパーはみんなで持ち寄るので個人で毎日持参しない。それにすっかり慣れて私もハンカチを持ち歩く習慣が無くなっていた。

こんな小さな習慣の違いはそれからしばらく沢山続いた。低学年なら気にならなったかもしれないが、小学5年生で日常生活の知らないことが毎日のように見つかって彼はそれなりに苦労しただろう。「お道具箱」「習字道具」などと次の日の持ち物をメモした紙をだして、「なんかに使うらしいから明日持って行かないといけない」と言って慌てて買いに行った事も何度かあった。

「アラフォー」の意味が全く分からず会話についていけなかったり、全校生徒で数を競う大縄跳びは初挑戦でみんなに迷惑をかけたこともあったらしい。

それでもサッカーを通じて友達に恵まれ、他のクラスメートとも楽しく過ごせた。

 

今となっては「袋のまま防災頭巾」事件は笑い話だが、毎年この時期に色々思い出し、小学校生活に感謝している。