キューバンサンドイッチが食べたい
ウィキペディアによると、ハムとチーズのサンドイッチの一種で、もとはフロリダに昔から存在している2つの移民のコミュニティー、キーウエスト(南端)とタンパ(北)で、キューバ人労働者に提供されたもので、のちにマイアミに持ち込まれたそうだ。
キューバブレッドに(後述)、ハム、ローストポーク、チーズ、ピクルス、マスタード等を入れて作られている。
2012年にはタンパの市議会によって「タンパ市の象徴」に指定された。
そんな栄誉あるサンドイッチであるが、いつどこで生まれたか、はっきりした記録はないそうだ。1860年代にはキーウエストの葉巻工場の労働者の日常的なランチであったとみられている。
しかしこのサンドイッチは遥かずっと昔、ヨーロッパの人々が島を発見するよりも前から存在していたという説もある。
キューバブレッド=キャッサバというタピオカと同じ原料の粉で作った薄いパン
に魚などを挟んでいたものが食されていたそうだ。カリブ海にはもともと大きな動物がいなかったので、釣った魚が貴重なたんぱく質だったのであろう。タイノと呼ばれる先住民のインディアン部族はキャッサバの根から毒を抜く方法を編み出し、そして挽いて粉にしてパンの材料としていたそうだ。
後にスペインなどから肉、その加工品であるハムなどが持ち込まれ、現地の人の食生活になじむと、古来の薄いサンドイッチはメガ盛り肉のサンドに生まれ変わった。
キューバで食されている間はcuban sandwich=キューバサンドとわざわざ名乗る必要はない。フロリダに渡ってから、「キューバの」とそのオリジンを誇示するようになったのだろう。
また、オリジナルのキューバサンドに使用するパンは独自の製法で作られる。発酵時にヤシの葉で巻き、香りづけされる。なかなか手が込んでいる。
またローストポークは焼く前に、ビターオレンジ、オレガノ、クミン、ニンニク玉ねぎ、酢、塩、胡椒でマリネされ、.チーズはスイスチーズ。
更にものすごくこだわるなら、ピクルスは3切れ、ハム、スイスチーズ、そしてマスタードも忘れてはいけない。
パンは気候条件に影響される。フロリダは北米の南東端に位置し、熱風が吹き、 湿度も気温も高い。そんな条件下ではカリカリ食感を残すためプレスして上下から焼き固める。そして食べやすくなるというおまけつきだ。
このような記述からは、パニーニのようなホットサンドイッチが想像される。しかしアメリカでは(場所によると思われるが)ちょっとした市民権を得ていて、別のカテゴリーになっているようだ。NYには有名なCafe Habanaというお店があるが、がどこそこのCuban sandwichesが美味しいと他の小さなお店の話題を耳にすることがあった。私が最初にキューバサンドを食べたのもNY郊外の移民が多く住む町の小さなデリだった。
ローストポークの量がすごかったと記憶している。
味の決め手はローストポークなのだろうか。
都内にはいくつかキューバ料理を出すお店があるそうなので是非確かめてみたい。
と同時にキューバの歴史にも興味がある。