ぶどうパンとの距離感

マドレーヌと同じくらい私にとってのソウルフードはミルクたっぷりの紅茶とぶどうパンかもしれない。

大好物という位置づけでは無く、ただ常に視界の隅にあっていつでも手が届く感じだ。実際、紅茶を切らしたことは無いし、ぶどうパンはどこのパン屋さんでも気軽に買える。作るのだってかなり簡単な部類に入るだろう。成形は丸めるだけ、ぶどうの量もその時によって違う。

 

特に最近はハード系やヴィエノワズリーに凝ってみたり、食パンの型使いをマスターするために自習を繰り返し、その合間に家族が to go=持って出かけられる形のパンを作っていて、ぶどうパンの事はすっかり忘れていた。ドライフルーツを混ぜ込んだパンを時々作るが、クランベリーやレモンピールを使い、レーズンはもっぱら酵母として消費されていた。

 

しかし、昨日パントリーのドライフードコーナーを整理していたら酵母用のオイルコートなしのレーズン数種類の他にドライブルーベリーと、おそらく7-8年前に買ったと思われるラム酒も出てきた。急にぶどうパンを思い出し、作る事にした。

 

あくまでも家に在ったものでやや大雑把に作る。気合を入れずに、

 

サンマスカットレーズン酵母を使い、カリフォルニアレーズンとドライブルーベリーをラム酒に漬けたものを生地に混ぜた。

 

二次発酵後、切り込みを入れてバターを置き、砂糖をまぶして焼いた。

 

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本当に素朴なぶどうパン。

生地がしっとりしていてほんのり甘い。

焼き直せば外側がカリッとして少しおしゃれな見た目になるが、私の好みのぶどうパンは適度にふにゃっとしていてぶどうがゴロゴロ入っているもの、見た目の美しさは求めない。